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【公開アーカイブ】230208 「神の子を育てる」―有泉芳彦


2023年2月8日〔水

家庭教育コース

 

「神の子を育てる」 

講師:有泉芳彦

今回の動画には、講演後に講師の有泉兄弟から提供していただいたボーナストラック(67分)も収められています。


参考資料


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知源育の要オリジナル.pdf
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100倍のスピードで外国語を学ぼう!_圧縮版.pdf
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質問や感想に対して…


今回の講演後、参加者の方々から寄せられた質問や感想に対して有泉先生ご自身が回答をまとめてくださいました。

先生は「わたしの答えといっても不十分な内容もあると思いますが、参考にしてみてください。」と、おっしゃってくださっています。

 

Q. 1

学ぶことが多すぎて、何処からやったらいいか迷ってしまいます。

A. 1

世の中には学ぶことが限りなくありますし、教会の資料も盛りだくさんですよね。つまり、わたしたちの限られた時間の中で、全部を事細かく学ぶことは不可能です。ですから、選ばなければなりません。たとえばわたしの提供している資料に関しても、内容がたくさんありますが、まずざっと目を通して、自分にとって今一番大切だと思うことに的を絞ってその点に集中して、自分の力を伸ばすというのがいいです。目標や具体的にやるべきことなどのリストをちゃんと書きだして、毎週のスケジュールの中に入れて、それがどのように実行できたかを記録することが大切です。そして、その点についてある程度成果が出たら、いったんそれは脇において、もう一度資料に目を通し、次のポイントに的を絞って、またしばらく努力するというようにやると無理なく続けられます。

 

Q. 2

この知源育(ちげんいく)を学ぶには、年齢制限がありますか?

A. 2

制限はありません。幼い子供でもできます。原則に従って活動ができるように手助けすればいいからです。子供でも理解できるように説明することと、本人ができるだけオーナーシップを持てるように工夫する必要があります。子供たちにも英智が眠っていますから、それを知源育を応用することによって引き出してあげることはできるはずです。

 

Q. 3

講演をお聞きしていて、私も1番が不足していると思いました。
※補足:「1番」とは知源育における~のこと

A. 3

天上の会議でも、このオーナーシップと深くかかわっている自由意志が争点でした。人の成長はこの1点にかかっていると言っても過言ではないと思います。しかし、言うは易く行うは難しです。うっかりすると自分のオーナーシップはどこに行ってしまったのだろうということにもなりますから、祝福師の祝福を復習したり、親しい家族や友人のインプットも参考にしながら、自分の生きている間にするべき使命は何なのか深く追求してみる価値があります。それは簡単ではないですが、できるだけ早い時期にそれに気づき、それを達成するために必要な力をつけるために、あるいはそのために妨げとなっているものを乗り越えるための力をつけるために知源育を応用することが最も価値ある利用法になるでしょう。まず、最初に方向を決めるために、次のような表を使って、ご自分の気持ちをチェックすることも役に立つかもしれません。 

 

オーナーシップが確立している状態と、そうでない状態を区別してみましょう。次の表で、左に確立されている状態、右に揺らいでいる状態を表してみます。 

確立されたオーナーシップ 揺らいでいるオーナーシップ
  • 目標は、自分の心の奥底から来ている気持に従って作られた。
  • プロジェクトは、自分の生き甲斐や人生における使命と強く結びついている。
  • プロジェクトをやることは、家族や親しい人々との生活を助け、調和したり、高めたりするような効果がある。
  • 自分の身体と精神の健康を高めてくれる。
  • 自分の人生の優先順位と調和してプロジェクトを進められる。
  • 自分の職業や地域社会で、よりよく働くための助けになる。
  •  誰かがやっているから自分もやってみることにした。
  • いま流行っていることだから、時代に取り残されないように自分もやらなければならない。
  • 〜さんに負けたくないからこれをやりたい。
  • 何となくやってもいいかなと感じている。
  • 〜さんに頼まれたのでやることにした。
  • こんなことできたらかっこいいよな〜。
  • これできたら、みんなに自慢してやろう。
Q. 4

一人一人の才能は、氷山の一角で、まだ見えてない才能があるとのことですが、その隠れた才能をどのように見分けたり、伸ばすことができますでしょうか?

A. 4

カギになるのは、「奉仕」「みたま」の2つだと思います。奉仕する時には、必ず相手がいます。相手の必要に応じて何かをしなければなりませんね。得てして、相手のニーズを満たすには、自分の力を越えないとできません。つまり、自分自身の能力をストレッチする状況が生まれます。一生懸命奉仕する時、実は、神様も一緒に働いてくださっていると思います。わたしたちは奉仕することにより、神様の愛されている大切な子供の一人を助けているわけですから、その奉仕が成功するようにわたしたちは神様から支えられているわけです。ここで大事なのは、第3原則の第6と第7のPです。「自分の力でやってやった」という思いがあると、高慢につながってしまい、行き止まりになります。神様の力を謙遜に認め、奉仕の業に励んでいると、わたしたちの能力はどんどん伸ばされていくので、振り返ってみると、「自分にはこんな能力が眠っていたのか!」と驚くわけです。

 

Q. 5

一人一人の才能は、氷山の一角で、まだ見えてない才能があるとのことですが、その隠れた才能をどのように見分けたり、伸ばすことができますでしょうか?

A. 5

カギになるのは、「奉仕」「みたま」の2つだと思います。奉仕する時には、必ず相手がいます。相手の必要に応じて何かをしなければなりませんね。得てして、相手のニーズを満たすには、自分の力を越えないとできません。つまり、自分自身の能力をストレッチする状況が生まれます。一生懸命奉仕する時、実は、神様も一緒に働いてくださっていると思います。わたしたちは奉仕することにより、神様の愛されている大切な子供の一人を助けているわけですから、その奉仕が成功するようにわたしたちは神様から支えられているわけです。ここで大事なのは、第3原則の第6と第7のPです。「自分の力でやってやった」という思いがあると、高慢につながってしまい、行き止まりになります。神様の力を謙遜に認め、奉仕の業に励んでいると、わたしたちの能力はどんどん伸ばされていくので、振り返ってみると、「自分にはこんな能力が眠っていたのか!」と驚くわけです。

 

次に、わたしたちの能力や可能性について自分で見えている部分はわずかです。忘却の幕を通ってきましたし、自分の可能性についてもはっきり分からないわけです。ですが、福音の原則に忠実に従い、神様の御業が勝利を得られるようにがんばって自分の才能や与えられているあらゆるものを使って努力していると当然たくさんの御霊がやってきますね。そして、あることをやってみようかな。どのレベルを目指してやってみられるかな。そのようにシンプルに目標を思いめぐらしているとします。すると、みたまは、「あなたならここまでできますよ」という促しをしてくださいます。そうしたら、それをしっかり書き留め、祈りによって確認し、信頼する誰かと相談したり、神権の祝福を受けたりします。そして、そのチャレンジに向かって全身全霊を尽くして頑張るのです。すると、「ええ、こんなことまで自分にはできるのだ!」という驚きが待っていますね。ダビデはどうしてゴリアテに立ち向かえたのでしょうか。それは、きっと、このようなステップを何十となく、何百となく繰り返していたので、ダビデの自信はもう堅固な巌(いわお)となっていたと考えられます。

 

Q. 6

質の高い振り返りをするには、どうしたらいいですか?

A. 6

講演の中でも少しふれましたが、知源育の第5原則は、わたしたちの能力開発を「科学する」ことまで高めることを意味しています。つまり、4つのRを使いながら、振り返るときに、その質はいやおうなしに高まります。時間と努力がかかりますよ。けっこう、みんなここで行き詰ってしまうことが多いです。とくに、復習って、試験でもないとやらないものですし、報告となると、かなりの集中力とまとめるテクニックも必要になります。しかし、その努力はしっかり報われます。驚くべき成長がその向こうに待っているからです。騙されたと思って、小さなプロジェクトについてもレポートを仕上げてみてください。それから侮ってはならないことは、小さな子供からでも素晴らしいヒントをもらえることです。自分でやったことをほかの人が理解できるような言葉にして説明するだけで、頭の中が整理されていきます。自分の頭の中だけで考えている時とは違ったモードで考えるために、フィードバックをもらう前から、実はアイデアがもっと生まれるのです。

 

Q. 7

先生の謙虚さはどのようにして培われたのでしょうか?

A. 7

しょっちゅう家内からつつかれて、上目線での言行がないように戒められています。実は、恥ずかしながら、家内から箸の上げ下ろしから何百となく、叱られているのです。そこで、自分で編み出した、諍いをやめる方法ですが、家内がわたしの言動でなんか文句を言ったとします。すると言い答えしないで、「神様は妻の口を通して、わたしの未熟でずさんなところを矯正してくださっている」と心の中で唱えます。これで口げんかがなくなりますね。ところで、物事がうまく運んでいると、ともすると、これは自分がやったんだとか、自分の方がその人よりできるとか、そういう誤った考えが意識の中に忍び込んできますね。これは、サタンの霊力のなせる業ですよね。Continental Philosophyというと、20世紀後半のヨーロッパ大陸の哲学、中でも現象学や実存主義などを含みますが、わたしの恩師であるDillon Inoue先生は、わたしの博士課程の勉強中に、通常の授業のほかに、これらの哲学の文献を一緒に読みながら個人指導をしてくださったのです。そこで学んだものの考え方も、知源育という方法論を創り出すプロセスで大事な役割を果たしてくれました。先生の教えの中で、イマヌエル・レヴィナスというユダヤ系フランス人の現象学や実存主義の倫理にかかわる研究をした人ですが、その研究との絡みで、人間は、自分の利己的な思いに従って歩み続ける時には、壁にぶち当たって、成長が止まってしまうことを指導してもらいました。福音の教えることと同じですよね。哲学を極め、論理を極めて得た結論も同じところを示しているのですね。

 

わたしは謙虚さを保つ方法には2つあると思っています。1つは、常に自分のレベルより上を目指して努力し続けることだと思っています。そうすれば、何とか自分を超えるための方法を探し、へりくだって人々の助言に耳を傾け、日々研鑽に励むので、慢心が入ってくる隙がなくなるという利点があります。もう1つは、小さなことにも神様の知恵を求め、パートナーシップを確立することだと思います。すると、やはり、サタンがいかに巧みにわたしたちの心を占めようとしても、それを見破り、正しく、神様に栄光を帰すことができ、自己満足やマンネリ化を免れると感じます。この「神様とのパートナーシップ」という考えがどんなもので、それがどうやって形ができてきたかをYouTubeで説明したいと思っています。ご覧になってください。すごくパワーフルな概念です。

 

Q. 8

原則を学んで応用する時に自分にとって難しい原則を行う時に、どの様に乗り越えていますか?

A. 8

小さなことから始めて、知源育の第4原則を使ってコツコツとサイクルを進化させることでしょうね。必ず乗り越えられます。しかし、忍耐と知恵が求められます。わたしの場合、難しかったのは、第2原則が弱かったことだったと思います。もともと、頭でっかちのタイプで、何事にも不器用で、学習障害もあったと思います。今でも、家内からよく「こんなことが分からないの?」とよく言われています。しかし、さすがに知源育を使ったプロジェクトを100以上もやっているうちに、Localityがどんどん豊かになってきて、今では、いざしっかり第1原則が確認できてスタートすると、目覚ましい結果が短時間で出てきます(「100倍のスピードで外国語を学ぼう!!」がそのよい例です)が、これはだんだんできるようになったことで、最初のうちは極めてぎこちないことを、何とか根気でやり続けたものでした。

 

Q. 9

知源育とどこで出会いましたか?

A. 9

これはオリジナルなものです。しかし、一つ一つを考えてみるとGrandma’s Wisdomの範疇に入るかもしれません。オリジナリティーは、これを1つの体系あるものにまとめて、使い方を具体的に説明した点でしょうか。5原則は、教育学におけるアクションリサーチの論文を何百となく分析していく中で、教育者がアクションリサーチで成功している条件は何なのだろうということを探している中で、5つの要素があることがだんだん浮かび上がってきたのです。それを土台にしてメソッドを開発し、それを洗練されたものに、一貫したものにしたらよいだろうと考えコツコツと気の遠くなるプロセスを繰り返して、今の形が作られたのです。

 

Q. 10

最近、兄弟と同じ経験をしています✨福音から主の方法で学び、アウトプットしていくことでいろんな知識や行動力が少しずつ少しずつ湧いてくるようになりました😌神様が与えてくださっている身体の素晴らしさを感じています。

A. 10

このように、みなさんの経験を分かち合っていただけると嬉しいです。わたしも限られた理解の中でいろいろ試して、真理のある部分に目を開かせていただきました。みなさんの経験から学ぶことによって、さらに自分の理解が深まることを期待していますので、たとえ小さなことでも、何か成果が上がった時は、その背景なども含めて説明いただけるとありがたいです。みなさんの経験は、同じような状況に置かれた人々にとって、特別な光を投げかけてくれると信じています。